resolution.datは,実体としての《作品》に対し,デジタルによる仮想的な表現との間にある《境界》とは何かを考えながら制作しました.作品は一見2枚の同じ絵画作品のように見えますが,片方は実物の絵画作品があり,もう片方は何も描かれていないキャンバスのみです.キャンバスには一方の絵画の画像データがプロジェクターによる映像として投影されています.また,映像の投影システムには絵画のデジタルデータを利用した様々な画像処理プログラムが走っており,それらを視覚化したイメージが投影されています.デジタルとアナログの間にある《何か》を,この2枚によって感覚的に訴えかけることを試みました.《解像度》はそのひとつの指標として意味を成すと考えます.
“resolution.dat” is an installation using two paintings, one is a painting as substance, the other is digital copies. The painting as substance implies the real painting. The other hand, a copied things implies the virtual painting. it projection to white canvas by a projector. However, both of the two paintings have same meanings. I tried express to what is hiding between digital things and analog things.
本作品は茨城県ひたちなか市那珂湊で開催された,みなとメディアミュージアム(MMM)2013のために制作され,ビジュアルイメージには那珂湊にある漁港や公園などで採取した色をモチーフとして起用しています.映像システムの実装にopenFrameworks, 音響システムにはPureDataを使用しました.
- System, Sounds : Tatsuya Ogusu
- Painting : Koyuki Kishi
Award🏆
本作品はMMM2013審査員賞を受賞しました.Jury Prize at MMM 2013.